女性が働きやすい社会作りを
家庭と仕事の両立を実現させるためには、夫婦間の協力が欠かせないことはいうまでもない。とりわけ、夫の果たす役割が重要となるのではないだろうか。
ワークライフバランスや女性が光り輝く社会などといった言葉が頻繁に聞かれるが、その実現については、まだまだ道半ばという感が否めないのが実態である。そもそも、女性の社会進出を声高に叫んでいるのは政府であり、この背景にはさまざまな事情があることも理解しておきたいところだ。
少子高齢化に伴う生産労働人口の減少は日本にとっての大きな課題であり、国力低下にもつながる由々しき問題として取り上げられている。女性が仕事に就くことを阻んできた要因については、さまざまなことが挙げられており、どれが正解ということもない。
男性中心の社会の枠組みそのものが生んでしまった弊害なのかもしれない。
家庭と仕事の両立を口にすることは簡単だが、その言葉を実現することは極めて難しいといえるだろう。
家庭環境も含めて、これまで培ってきたありとあらゆる事象を変えていかなければならないことには抵抗感を示す人も少ないない。
一例として男性が家事に積極的に取り組むにも、それなりのきっかけが必要になる。ノー残業デーを作るなどの対策を講じる企業もちらほらと見られるようになったが、果たしてそれだけで十分かという声も多い。長い時間をかけて、機運を盛り上げていくしかないが、その道のりは極めて遠いと言わざるを得ない。